私立高校の補助金-申請の時期と方法、詳しく教えます。
私立高校も補助金はいつ、どのように申請するのでしょうか。ひとくちに「補助金」といっても、国の制度による補助金と都道府県の制度による補助金があり、何が何だかわからなくなってしまいそうです。
都道府県によって多少の違いはありますが、ここで埼玉県の例を見ていきましょう。
時期になると学校から申請書類一式が配布される
まず申請の時期ですが、1年次は2回、2・3年次はそれぞれ1回となっています。
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1年次は1学期のうちに2度、同じような書類を書いて添付書類を用意して提出しなければならないので、ちょっと面倒です。
補助金は申請しなければ支給されません。とはいえ、うっかり忘れてしまったとか、どうしたらいいかワカラナイ…なんてことがないように、適切な時期に必要な書類が高校から配布されます。
たとえば埼玉県の補助金申請時期になると、このような冊子が配布されます。
この冊子にはまず補助金の仕組みや所得要件などが詳しく書かれていますが、ここでは申請手続きについて見てみましょう。
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各都道府県それぞれこのようなものが用意されているはずですから、お手元に届き次第、よく読んで早めに準備しましょう。
こちらは必要な提出書類一覧。
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決して「ややこしい」わけではありません。ただ、ちょっと「めんどくさい」です。
提出する書類
学校所定の申請書
こちらは学校によって多少、書式が違うのかもしれません。学校名の印字された、以下のような書類が配布されるでしょう。
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国の補助金と都道府県の補助金があるわけですが、どっちがどっちだかよくわからなくなってきても、とりあえず学校から配布された書類をよく読み、要求されているものをちきんと用意して期限内に提出すること!!これに尽きます。
世帯全員の住民票
世帯全員が記載された住民票を一通。続柄が記載されているもので、マイナンバーがないもの。マイナンバーが記載されていると受け付けてもらえない場合があるので、役所で発行の際は必ず「マイナンバーの記載:なし」を選択すること。
保護者及び配偶者の課税証明書(所定年度分)
所得要件は年収ではなく市町村民税所得割額で区分されています。 その「市町村民税所得割額」は市県民税の決定証明書や役所で発行される課税証明書に書かれています。両親が共働きの場合は二人の課税証明書が必要。たとえば母親が専業主婦で所得がない場合、その母親については「非課税証明書」が発行されますから、所得の有無や金額に関わらず二人分の証明書を提出するわけです。市町村によってその証明書類が異なる場合がありますから、詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。たとえば埼玉県の場合はこのようになっています。
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(生活保護世帯の場合)世帯全員の生活保護受給証明書
こちらは福祉事務所で発行されるようです。
(特定の世帯のみ)戸籍謄本など、必要と認められる書類
必要な場合は学校から個別に指示があるでしょう。
証明書の用意が二度手間だったりする
補助金の申請、1年次は1学期中に2度の書類提出が必要になります。だいたい同じような書類を提出するわけですが、「課税証明書」は1回目と2回目で年度の異なるものを指定されていました。所得の申告漏れや間違いがないか、自営業や副業で不安なご家庭は早めに確認&必要なら早めの修正申告を。
「世帯全員の住民票」も2度提出しました。これは何か変化がなければ全く同じものですから、2度目は「またか…」という感じで市役所に行ったものです。その都度、証明書類の発行手数料がかかりますし、役所へ行く手間も時間も考えると、最初はけっこう面倒です。住民票に関しては4月の申請の際に2通発行してもらい、1通は提出、もう1通は保管しておいたほうがよいかもしれません。
あとは学校で一括処理してくれますから、補助金が出るまでひたすら待つのみ…。年末か年度末まで音沙汰なしですから覚悟して待ちましょう。